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2015年宝石の煌き日本選手権レポート

S'Sです。宝石の煌き(Splendor)の日本選手権に行ってきました。
前記事の7wonders日本選手権と同日同部屋で開催されたのです。

宝石の受付が11:00、7wondersの受付が13:00だったので、宝石の初戦負けたら7wondersの方にエントリーしちゃおっかなーとか、不謹慎なことをすこーし考えつつw



ちなみに、この大会に向けてのオープンゲーム会などでの準備段階の戦績は
 6月 17戦12勝(含7連勝)
 7月 9戦5勝
負けはほとんど4人戦で上家と色かぶりのグダグダめくり勝負負け。
L2から買い始めるタイプ、手札3枚抱えるタイプの自称上級者さんに対してはほぼ100%の勝率でして、ちょっと調子乗ったかなw



参加者は45名。3人戦なので15卓立ってました。

トーナメントルールはこちら

そして成績の方はというと、

1位(15p)-1位(18p)-3位(11p)-3位(12p)-2位(15p)
という感じで、45人中18位! うむー

最初は調子良かったんだけどなー
3戦目から苦しい戦いになっちゃいました。

初期配置、最終形の写真撮っておけばよかったんですけど、なんとなーく遠慮してしまいまして、かなり記憶が飛んでおります。というわけで、ここでは、日本選手権に臨むにあたっての事前戦略というか方針をベースに、反省してみたいと思います。

なお文中、以前の戦略記事で書いた垂直戦略を「縦」と称しております。

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tags:S'S, レポート, 宝石の煌き,
  1. 2015/07/23(木) 03:46:50|
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宝石の煌き (Splendor) 戦略その3


引き続き、宝石の煌き(Splendor)の戦略について考えてみます。

前回は、「垂直戦略」と「水平戦略」というものがありそうだ、というところまででした。

さて、ここでもう一回、今度は「色」に着目してカードデータ(リンク)を眺めてみましょうか。

「色」に着目してじーーと見ていると、わかることがいくつかあります。



限られたカード枚数の制約上、獲得色とコスト色の組合せは対称になりえない。つまり、ある獲得色が必要とする色には偏りがある。

・獲得色が白の③①①は、③コストも白。だが、獲得色が青の場合の③①①は③コストが他色の緑になっている!
 つまり必要コストの色分布が均一でないだけでなく、自色で調達しなきゃいけない度合いまでが色によってバラバラなのであります。
 ということは、獲得色別にどんな色を集めたらお得か、どの色が垂直戦略向きなのか、を研究する価値がある、ということが言えてしまうわけですね。



★貴族パネルの枚数が限られているため、特定の「色」の価値が高い場、低い場、が存在する。
・貴族パネルは、③③③コストが5枚、④④コストが5枚、計10枚。当然ながらこの枚数では色の対称性は無いため、そもそも「仲良し色」が存在。
・10枚のうち場に出るのは5枚。複数のパネルに含まれる色のカードは皆が欲しい。だから「色」の価値に差が生じる。

さらに、このゲームの特性上、L1のカードは序盤から高回転、中盤もタダ取りできるので拡大再生産エンジンとしてどんどん消費されていきます。一方L2は序盤エンジンとしては割高、中盤以降のVP獲得手段としては今ひとつ非効率なためさほど回転しない。L3は序盤中盤は(確保しない限り)動かない。
まとめると、、、

レベル別戦略

こんな感じになりますかね。

では、データから、「色」の傾向を具体的に探ってみましょうか。(L3は狙って取るカードですしエンジンというよりVPのためのレベルなのでここでは省略します。)

下は、ある獲得色に対し、どの色が多くのコストを必要としているか、をレベル別に追ってみたものです。

色別コスト分布



L1では「獲得色」自身はコストになりにくい傾向。L2では逆に自色が必要な傾向(特に青と緑)。
・L1では赤の獲得に白が必要だが、L2では白の獲得に赤が必要。


非常に単純ですが、以上が目につきます。これだけでも、「垂直戦略」向きの色とそうでない色、L2を確保すべき色とそうでない色、といった傾向があることがわかります。

実際、5色のうちで「青」と「緑」だけがL2の⑤と⑥両方とも自色コストになっているのですが、
このことから、もし青か緑で垂直戦略を取るのであれば、L1で当該色カードを集めてからL2に移行すればスムーズにL3の⑦に到達する道ができそうです。
それ以外の色、特に赤は自色カードが増えても垂直方向にブーストしにくい色と言えそうですね。
赤と白については、L1L2でお互いが補完関係にあり、白を集めたければL1で直接コストとなっている緑、黒の他に、赤があると後々便利と言えますし、赤を集めるのには白があると便利、という構図になっています。

こういった色の偏りについても序盤戦略、期待値計算に組み込むことで、より効率的にカードを獲得してゆくことができるでしょう。ガチなレベルにおいては、公開されている相手カードが確認しやすいゲームですし、L1についてはある程度カウンティング前提なのでは、と思ったりしています。

次回は序盤戦略の指針「水平戦略vs垂直戦略」について考えてみたいと思います。
 
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tags:宝石の煌き, Splendor, S'S, 戦略, Strategy,
  1. 2015/05/22(金) 00:56:55|
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宝石の煌き (Splendor) 戦略その2

前回は、まず、戦略を語る大前提として、カードデータをまとめてみました。

(発展カードの右上に書いてある宝石の色を「獲得色」、左下に並んでいる丸数字を「コスト」と呼ぶことにします。)



★ざっと眺めてわかること
・レベル1が40枚、レベル2が30枚、レベル3が20枚。
・レベル別に獲得色のバランスは均等(8枚ずつ、6枚ずつ、4枚ずつ)
・コストのパターンも色は違えど枚数の組み合わせパターンは同じ。整理すると↓のようになります。

コストパターン

この18パターンが各獲得色で5回繰り返されて90枚、という構成になっています。



獲得色については、カードを手に入れることにより次からそのコストが「1枚」分不要になるため、これら全てのカードは、拡大再生産のための「エンジン」機能としては基本的に同価値なはずです。

ですが、その対価となるコストにはずいぶん差があります。
例えば、#1の②①に対して#6の②①①①では、単純に2宝石トークン余分に払うことになります。

序盤で2宝石トークン余計に払うということは、次のターンでの機会損失も考えると1ターンまるまる失っているくらいの手番損なのではないでしょうか。

そういう意味では#8の③①①も、#14の⑤③も、序盤では明らかに損なカードですね。

そして、もう一つ明らかな傾向があります。
同色枚数のコストがVPとして高評価されているということです。

#7の②②①が0VPであるのに対し、#9の⑤は2VPです。
#11の③②②が1VPであるのに対し、#15の⑦は4VPです。

これは、単純に同色トークンを多く集めるのが困難であることを勘案しても、極端な評価の差に思えますが、この評価の差は以下の様な考え方で生まれているのでは、と私は想像しています。



ゲームが進行しプレーヤーがどんどんカードを入手してゆくことで、コストとしてのトークン1枚あたり価値は徐々に下がっていきます。
プレーヤーが各色ある程度平均的にコストをカットできるようになっていくという仮定のもとに各カードの実質コストを計算したときに、同色多数部分が評価値として算定されるような数理モデルでVPがデザインされているのではないかと。
実際、L2のコストから各色2、L3のコストから各色2.5くらい引いて見ると、あーなるほどっていうVPになります。



つまり、このVPコスト構造は「満遍なくカードを取っていくプレーヤーは⑥や⑦取るの大変だよね。だから高VPあげよう」というストーリーに基づいていることが想像され、であるならば、あえて⑥や⑦を取るために獲得色を偏らせるプレイにより、ゲームシステムが前提としているモデルよりも効率的なVP獲得を実現できるだろう、という戦略が成立しそうな予感がします。

以下、このような「同獲得色カードを集め、⑥、⑦などの高VPカードを集めに行く」戦略
「垂直戦略」(Vertical Strategy)と呼ぶことにします。

対して、「基本的に満遍なくカードを集め、③③③などの貴族パネルを複数枚獲得することを狙う」戦略
「水平戦略」(Horizontal Strategy)と呼びましょうか。

貴族パネルは、カード枚数を揃えるだけで無手番で入手できるVPであり、うまく取ることができればL3カード無しで15点に達することも可能ですから、戦略としては十分にアリな気がしますね。

その3につづく
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tags:宝石の煌き, Splendor, S'S, 戦略, Strategy,
  1. 2015/05/22(金) 00:24:29|
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宝石の煌き (Splendor) 戦略その1

S'Sです。こないだむじゃきさん主催の「世界の七不思議(7wonders)」戦略研究会的なゲーム会に参加してまいりました。

はい、マジメにゲームをやり込むのは、すごく楽しいですね。ガチであること、突き詰めることが正義であると明示されている場なので、すごく純粋で、ある意味サワヤカでした。

さて。

先日、遅まきながら、宝石の煌きという巷でかなり評判の高いゲームをプレイする機会がありました。

うん、これは面白いですね。いろいろな楽しみ要素がうまく詰め込まれていると思いました。



・重量感のある宝石トークンを集める快感
・発展カードを集めることでどんどんお値打ちになる快感
・相手の持ち札状態が把握しやすく、マルチゲーム意識のハードルが低い
・レベル1の回転が早く、運要素が適度にある
・よって、ゆるくプレイしていても楽しめる
・しかしよく見ると全ての色が均質ではなく、無視できない程度の偏りが存在する
・レベル3カードと貴族パネルの初期状態でゲームにストーリー性が与えられる
・集める色を散らす、寄せる、のどちらも戦略として有効




わかりやすいところでは、こんなとこでしょうか。

なんとなく初プレイして、もう一回!もう一回!となりやすい適度なバランスを備えていると感じます。

さて、そんな「宝石の煌き(Splendor)」ですが、どうやらホビージャパンさんのゲームフェスティバルで第一回日本選手権が開かれることが決定したようです。

そこで、僭越ではありますが(笑)、ちょっとした戦略記事のようなものを書いてみたい、と思い立ちました。

ルールについてはネット上に情報たくさんあるので省略しちゃいます。
以後基本的に4人ゲームについて書くことにします。

まず、戦略を語る大前提として、カードデータをまとめてみましょう。

発展カードと貴族パネルの一覧(リンク)

(その2へつづく)
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  1. 2015/05/21(木) 23:45:00|
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